あなたは光です
子どもの頃に一度も母親から叱られた事がない
という事を
神さまのご縁のわかるHさんから
聞いたときは驚いた。
えっ?
そんな事あるの?
イヤ、私の子ども時代には
「親から一度も叩かれた事がないのは、その子どもがワガママになったり、自己中心的になったりするから、ダメだ」
という様な認識が常識的とされてた世の中だったんだよ。
叩かれて育って当たり前だった。
たとえ叩かれてなくても、
親から叱られたことのない子どもなんて、ロクな人間になれない!どんな親だ!
とか先生からだって言われたくらいの時代だよ。
「親からも殴られたコトないのに!」っていうのがあるんだけど、
今じゃ当たり前じゃん!と思う人は多いよね。
法律でも体罰は違法とされる方向に進んでいる時代だけど、
あの当時は、
そんなんだから、お前はダメなヤツなんだ!
という解釈をされるのを見越したセリフだったと思うよ。
そんな時代の中、
叱られずにきたHさん。
ある日お母さんに聞いてみた。
なぜ、他のお母さんのように、自分を叱らないのかと。
そしたら、お母さんは
あなたは光です。
あなたはありのままでいいのです。私が正すことなどひとつもないのです。
と答えたのだそう。
お母さんは、いつもHさんの話を聞くのを最優先にして、家事を後回しにしたままでずっと聞いてくれたそう。
子どもを叱らない
というのは、非常識な事ではなかった。
というより、叱らずにいられるだけの心の広さや平常心を保っていられる母親は(父親も)どれだけ存在するだろう…。
結局はほとんどが大人側の感情の問題なんじゃないだろうか…
と、考えさせられた。
なんだか涙が込み上げた。
Hさんといると、
自分の心が洗われるように感じるのです。